グラウンズマン日記
2023.02.24
ノエビアスタジアム神戸の可動屋根
やってまいりました。
グラウンズマン日記
今日の作業は、芝生を刈り込んで
ピッチで何かの撮影をしているのを眺める。
いつでも芝生のアイドル、グラウンズマンです。
普通の方は誰が来ているの?
なんの撮影?
と眺めてしまうのですが
私たちは
芝生が踏まれているのを眺めてます。笑
職業病というのでしょうか?
芝生に目がいってしまいます笑
テレビの試合にふと目がいくのは芝生だったり…笑
どこ行っても芝生です😂
さてさて、ノエビアスタジアムについては少しずつ
わかってきたのではないでしょうか??
寒地型芝生にハイブリッド芝、
グローライトに地温コントロールシステム
次はどんな所に着目しましょう…
芝生の色が違う?
日照の入り方??
大きな扇風機??
そうですねー
上の写真で何か変化あるの分かりますか??
そうです
実はノエビアスタジアムは
可動屋根があるんです!
なんと素晴らしい!
今シーズン開幕戦は雨天予報があったため、屋根を閉めて開催されました。
雨に濡れずに観戦出来るのは嬉しい所でもありますね!
ノエビアスタジアム神戸の可動屋根は、2002年のサッカー日韓ワールドカップの大会終了後に施工されました。
大会開催時はW杯規格の40,000人規模の収容能力を満たすためゴール裏に仮設スタンドを設置し一次オープンを迎え、大会終了後に仮設スタンドを撤去。超大型のクレーンによって、1枚でスパン90m×長さ35m、310~330トンもの重量のある合計4枚の屋根!!
施設管理者によるボタン操作のみで片道わずか20分で屋根の開閉が可能である。天候やシチュエーションに応じ、簡単に屋根を動かすことができます。
イベントでも雨には濡れず
サッカーも天候に左右されず
ホームの良さが伝わります!
何よりこの屋根…設営されたのは20年前ですよ?!
今では何らと当たり前のようですが、すごくないですか?20年前からこの機能が採用されてたんですよ?!
驚きです。
20年前は皆様何されてましたか???
👏🏻
話が脱線しました。
屋根ですが実は芝生コンディションにも沢山活用しているのです。
・日照の確保。
・雨天時の屋根の閉合などによる活用。
・7~9月の夏場は正午前後に高温の直射日光から芝を守るピークカット運転。
・1~2月の冬季は放射冷却などによる霜対策
・保温対策
など様々な所で使用しています。
その反面、日照時間が少なかったり、通気性悪くなったり、ミネラルを含む雨にあてたいが屋根に阻まれることもあります。
しかし、そこはもうお解りだと思いますが、
以前の日記にも書かせて頂きました設備との組み合わせと、私たちの腕の見せどころでしょうか?
☀️自然の恵みと設備の共存です。
実はピッチをひとつとして見ているのではなく、
3面のピッチだと思いみています。
(北側 南側 中央側)
光の当たり方や雨の当たり方
グローライトの活用の仕方により、全てのバランスを見て
生育状況を確認。
そして、ノエビアスタジアムを使用する際には、
皆様の力になれるように全力で
お出迎えしております!
今日もまた冷え込みます。
寒い…
屋根閉めようかな
いえいえ!私が寒くて閉めるのではありませんよ!笑
ピッチの為です!!
やめてくださいよ!!
でも、良い日が差してきたので芝生に太陽パワーを吸収してもらうため屋根はそのまま開けておきましょう。
芝生管理は各プロフェッショナルの皆様と共に
実現させて頂いております。
また機会があれば、屋根も見にいらしてくださいね。
それではまた次回👋
そういえば、始めの方に書いた気になる事も謎解きしていきましょうね🙌