グラウンズマン日記

2022.10.27

ウィンターオーバーシーディング

みなさま、初めまして。ヴィッセル神戸いぶきの森練習場を担当しているグラウンズマンです。

いぶきの森は2面(通称A面,B面)、SISグラスを導入している天然芝グラウンドがあります。
こちらは1年中寒地芝(冬芝)を使用しているノエビアスタジアムとは違い、暖地芝(夏芝)をベースに管理を行なっています。
夏芝は秋から春の寒い季節になると休眠状態(葉は白く枯れますが茎、根は生きている状態)になり、グラウンド全体が真っ白になってしまいます。
Jリーグの規定に『ピッチは1年中、常緑であること』という決まりがあります。
では冬の寒い季節に真っ白になったグラウンドをどう緑色にしているの?と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
ここで登場するのがWOS(ウィンターオーバーシーディング)という工法です。
この工法は秋頃にベースの夏芝の上に冬芝を播種(種まき)して生育させることで1年中ピッチを緑に保つことができます。
日本ではこの工法が主流となっています。

今年A面は9月下旬に播種を行いました。

播種直後の写真

ここからグラウンズマンの腕の見せ所!
散水したり、芝刈りしたり、肥料を撒いたり色々な作業を行なって最後にサッカーラインを引いて仕上げます。

10月中旬、仕上げ後の写真

グラウンズマン、自画自賛の仕上がりになりました!(笑)

このような方法で1年中ピッチを緑に保っています。
B面はまさに播種した直後で発芽を待っている状態です。

全景
発芽前の種達

ここからまたまたグラウンズマンの腕の見せ所!
B面も頑張ってA面のように仕上げます!

冬を越し、春になって暖かくなるまでこの冬芝を主役として管理していきます。
春から秋は主役交代、夏芝に切り替えるのですがそれはまた今後お話していきたいと思います!

それではみなさま、また次回をお楽しみにー!!

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