グラウンズマン日記

2023.06.08

先人達の知恵

みなさまこんにちは!
いぶきの森グラウンズマンです!

芽吹の春も早々と過ぎて例年よりも早く梅雨に入ってしまいましたね。
ジメジメして不快なこの季節、嫌ですよねー。。。
芝生バカの私にとって何が1番嫌かと言うと…
雨のせいで思ったタイミングで作業できないことが非常にもどかしいのです…
やはり自然にはどうやっても勝てません!

最近のいぶきの芝生達の調子はチームの成績と同様に上々でございます!
冬芝から夏芝への衣替えも順調に進んでおります!

そろそろみなさま題名の『先人達の知恵』気になってきましたか?笑
ここから本題です!
上の写真にも写っているのですが、大きな塔が見えますか?
この正体は。。。

そうです、高圧電線です。
これが芝生とどう関係があるのでしょうか。
みなさま『稲妻』という言葉はご存知ですよね?
『稲』の『妻』と書いて『稲妻』、この言葉の語源は稲妻が落ちると稲が良く育つということからきているようです。
植物が生育するためにとても重要な要素として窒素というものがあり、これは空気中の約80%の割合を占めている要素です。
本来芝生は空気中の窒素をそのままの形では吸収することができませんが稲妻が落ちると空気中の窒素がイオン化されて植物が吸収できる形となります。雨とともにそれらが土壌に落ち、植物がそれを吸って良く育つということから『稲妻』と言われるようになったと言われています。
時々、電線からなにやら「ジリジリジリジリ…」と電気が漏れている?ような音がすることがあります。
『稲妻』の理論からすると微細ながら電線が発する電気によってイオン化された窒素が降ってきているのかもしれません!!
どうりでいぶきの芝生達は元気が良いわけです!
(これだけが要因ではないですが…笑)

このように昔々、電気もガスも何もない時代に自然と植物だけに目を向けて過ごし、その研ぎ澄まされた感性だけで確立してきた『先人達の知恵』には驚かされることばかりです。
『稲妻』のことだけではなく『旧暦の二十四節気』や『月暦』など参考になることがたくさんありますが長くなってしまうので今回はここまでにしておきます!
またご紹介しますので楽しみにしていてください!

嫌いな梅雨ですが高圧電線から降り注ぐ窒素を感じながら『先人達』のように自然と芝生に目を向けて頑張ります!!

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